長谷川寛映の楽曲に対しての考え方・研究心♪
ここに、ある楽曲があるとします。
例えば、バッハの無伴奏ソナタ曲集の中の第1番だとします。
この場合、まずは、第1番に対しての出版されている楽譜を全て調べます。
調べるとは、実際にショップへ行き、1つ1つ細かく分析すると言う事です。
この楽譜は、誰の編集、あるいは、自筆譜にそった原典版、
じゃあ、アーテュキレーションは、どのようになっているのか?
右手の弓順、左手の指番号、そして、どの弦を使っているか?
(音の深さの為にD線、G線と使い分けられているので)
バッハだけで10冊の楽譜が実際にあります。
中には、同じ出版社から、編集者の違う楽譜が2冊ある事もあります。
楽譜とは、編集者の生きた時代の様式により、表現の仕方が違います。
・強弱記号をつかい、より、作曲者の意図を分かりやすく伝える編集者
・余計なことはせず、効率の良い弓順、指番号のみを記す編集者
本当に、いろいろです。
このように、色々ある中から、私が一番求めている楽譜を5冊購入しました。
最終的には、後日購入したものを合わせ、7冊になりました。
実際に演奏するにおいて、自分自身の弾き方、考え方にそう楽譜が必要な訳で、
この楽譜では、指番号を使おう、あの楽譜では、弓順を使おう・・・
など様々な要素において、必要性が出てきます。
そして曲の解釈の要、ヒントになるもの、核となるものに気付きたい訳です。
また、CDも10種類以上購入し、それぞれの意味合いを研究しつつ自分自身に合う
弾き方に織り交ぜております。
最終的に、熟達したうえでの深く読み込んだ音楽表現をしております。
時間は非常にかかりますが、その分の価値がありますし、時間が経つにつれ、
それをした意味の大切さに気付かされる日々を過ごしています。